「独立」や「起業」といった言葉を聞かれて、皆さんはどのようなイメージを持たれますか?
「うらやましいけど自分には無理」
「独立といったらコンビニくらいしか思い浮かばないけど何かあやしい」
「私も独立したいけど、安定した収入を得られなくなるのは怖い」
「起業して、もし失敗したら二度と社会には戻れない」
「子どもが小さい間は今の会社で我慢する」
「定年後に一度はしてみたいな」
などでしょうか。
厚生労働省が発表している白書「令和5年版 労働経済の分析」(参照元:https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/roudou/23/backdata/02-03-18.html)では、日本で起業が少ない最大の理由は、「失敗に対する危惧(起業に失敗すると再チャレンジが難しい等)」が最も多く挙げられています。
失敗に対する危惧の原因と考えられていることは、「意識・風土・風潮」が最大となっており、そもそも日本では「独立」や「起業」といった土壌が整っていないと考えられています。
政府も「独立」や「起業」の後押しになることができるよう様々な制度を設け、創業資金の助成や補助、運転資金の貸し付けやアドバイザーの無料派遣など対策をとっていますが、今のところ、起爆剤とはならず、起業家が増えるまでには至っていません。
そこで、今回、ご紹介する資格はすべて民間資格ですが、ある程度の収入を見込むことができ、さらには主婦や大人世代におすすめのものになります。
開業費用や年収、求められているスキルなどを参考にご自身にあった資格を見つけてください。なお、本文中の「おすすめ度」は5点満点中の点数になります。
また、開業費用や年収目安は個人によって異なりますので、起業前には十分なリサーチを行いましょう。
※掲載情報は2026年1月時点のものとなります。最新情報は、各公式サイトでご確認ください。
1.動画制作認定資格

「Webや動画の世界であってもその中心には、必ずグラフィックデザインがある」ことをモットーに動画の原点やマーケティングの知識を身につけるための資格です。
今では当たり前になりましたが、SNSを中心とした動画の収益化は今後もますます市場価値は上がり続け、AIではつくることのできない世界観が求められます。
そのような社会にあって、人間がつくる創造的な動画は他者の心に届き、感情を揺さぶることができます。
| おすすめ度 | 4点 |
|---|---|
| 市場 | 5点 |
| 開業費用 | 30万円~ |
| 年収目安 | 200~1,000万円程度 |
| 受験形式 | 在宅受験 |
| 受験料 | 6,490円(1級) |
| 学習期間 | 6~12か月 |
| 認定団体 | 一般社団法人 ファッション産業技術継承協会 https://www.fiti.jp/ |
| 通信講座 | studio US(スタジオアス) https://studio-us.org/ |
2.メンタルケア思考カウンセラー
「心の仕組みや行動パターンを理解し、日常生活や職場などで起こるストレスや人間関係の課題に適切にアプローチ」できる人材形成のために生まれた資格です。
社会が混沌とするなかにおいても、人間らしさを失わないよう、事務的な傾聴作業にとらわれず、思考パターンの基本を学び、その人にあったカウンセリングができます。
メンタルヘルス系の資格は無数にありますが、その中でもメンタルケア思考カウンセラーは、独立や起業に最も近いと言われております。
| おすすめ度 | 4点 |
|---|---|
| 市場 | 5点 |
| 開業費用 | 10万円~ |
| 年収目安 | 200~400万円程度 |
| 受験形式 | 在宅受験 |
| 受験料 | 7,800円 |
| 学習期間 | 1か月程度(最短2週間) |
| 認定団体 | 日本キャリア能力推進協会 https://jcasa.earthcareer.me/ |
| 通信講座 | オンライン資格のリクフィア https://licfia.com/ |
3.企業危機・コンプライアンス管理士認定試験

「コンプライアンスリスクのみならず、企業が直面する可能性のあるさまざまなリスクなどに対する対策を立てる」ことを目的として作られた資格です。
企業を取り巻く環境は著しく変化するにも関わらず、トップを含む社員の怠慢や不祥事、情報のアップデートの遅れなどが起因となり倒産件数は増える一方です。
このような激動の社会にあって、コンプライアンスの遵守はもちろんのこと、自然災害リスクやレピュテーションリスクなども予測し、リスクマネージメントをすすめる資格です。
| おすすめ度 | 4点 |
|---|---|
| 市場 | 3点 |
| 開業費用 | 20万円~ |
| 年収目安 | 300~500万円 |
| 受験形式 | 在宅受験、会場受験 |
| 受験料 | 11,000円 |
| 学習期間 | 2か月程度 |
| 認定団体 | 一般財団法人 全日本情報学習振興協会 https://www.crisis-manage.com/ |
| 通信講座 | SMART合格講座 https://www.joho-gakushu.jp/smartinfo/ |
4.産業廃棄物適正管理能力検定
通常、企業活動をするうえで必ずと言ってよいほど出る産業廃棄物の処理を適正に行うことを目的とし、さらには廃棄物処理法をはじめとする各種法令の遵守のために作られた資格です。
企業のなかにこの資格を有した社員がいる場合、他の会社や個人に依頼をする必要はありませんが、法令を遵守していることを対外的にアピールするためには、専門家の指導を仰いでいるという実績の意味で、外部に委託することもあります。
特に小規模の企業においては、人材不足により外部のコンサルタント企業へ委託することがほとんどになりますので、廃棄物のプロとして独立することが可能です。
| おすすめ度 | 4点 |
|---|---|
| 市場 | 3点 |
| 開業費用 | 50万円~ |
| 年収目安 | 500~800万円 |
| 受験形式 | 会場受験 |
| 受験料 | 9,350円(1級) |
| 学習期間 | 2か月程度 |
| 認定団体 | 一般社団法人 企業環境リスク解決機構 https://www.cersi.jp/ |
| 通信講座 | 一般社団法人 企業環境リスク解決機構 https://pro.form-mailer.jp/fms/21e7ac4a276974 |
5.マーケティング・ビジネス実務検定

「人材の流動化の時代には、流通業だけのマーケティングや、サービス業だけのマーケティングという限られた範囲の知識ではなく、特定の業種・業界にとらわれない幅広い共通のマーケティング知識が求められている」ことに着目し、資格化されたものです。
常に世の中の流れや変わり目をいち早く察知し、企業や個人事業主に適切な提案やアドバイスができるよう専門的な知識をもったコンサルタントとして活躍できます。
| おすすめ度 | 4点 |
|---|---|
| 市場 | 3点 |
| 開業費用 | 20万円~ |
| 年収目安 | 300~1,000万円 |
| 受験形式 | 在宅受験 |
| 受験料 | 12,760円(A級) |
| 学習期間 | 5か月程度 |
| 認定団体 | 国際実務マーケティング協会 https://www.marke.jp/ |
| 通信講座 | 国際実務マーケティング協会 https://www.marke.jp/item/d-learning |
6.オラクル認定技術者制度
世界シェア1位のデータベース「Oracle Database(オラクルデータベース)」に関する技術力の向上を目的とし資格が誕生しました。
あまり聞きなれない言葉で、ニッチな世界のように感じますが、実は、国際的には非常に認知度が高く、ITエンジニアとしての信頼度は年々増加しています。
「Oracle Database」は、現在、日進月歩で進んでいるクラウドはもちろんのこと、AIにも深く関係しているため、今後、技術者のニーズは増える予定です。
| おすすめ度 | 4点 |
|---|---|
| 市場 | 5点 |
| 開業費用 | 50万円~ |
| 年収目安 | 500~1,000万円 |
| 受験形式 | 在宅受験 |
| 受験料 | 12,760円(A級) |
| 学習期間 | 5か月程度 |
| 認定団体 | 日本オラクル株式会社 https://www.oracle.com/jp/ |
| 通信講座 | 株式会社 日立アカデミー https://www.hitachi-ac.co.jp/service/opcourse/license/oramas.html |
まとめ
日本では「独立」や「起業」というと、大成功をおさめているソフトバンクや楽天、ZOZOTOWNなど大企業をイメージする場合とコンビニや弁当屋などフランチャイズをイメージする場合があります。
しかし、大成功をおさめている企業は、やはり、これまでに誰もなし得なかったことにチャレンジしており、またそのチャレンジの裏には大きなリスクを背負っていたことは間違いありません。
逆にフランチャイズのように収入の最低保証などが約束されている独立は、手元に残る金額も低額になります。
最近、よく耳にする言葉が「失われた30年」ですが、この言葉の意味はご存じのとおり、1990年前後に日本経済はバブルがはじけ、以降、国内経済は縮小し、株価は下落、就職難やフリーター(現在のニート)の増加など若者が社会に対して良いイメージが持てない期間があったからです。
しかし、ここ数年で国内経済は回復の兆しを見せはじめ、日銀の金利も少しずつ上向きなっています。
それでも起業者が増えない理由は、やはり失われた30年でサラリーマンとして安定した収入がいかに大切か、といったマインドが日本人の心のどこかに残っているからです。
冒頭にも申し上げましたが、政府は女性活躍や若者支援のためにあらゆる政策を駆使しながら、補助金や助成金の制度を創設しています。
今回、取り上げた注目の資格6選は、比較的認知度が低い産業に焦点を当てましたので、独立の仕方によっては、成功への近道になるかも知れません。
チャレンジして失敗しても、また社会に戻ることができるよう、しっかりとリスクマネージメントをし、一歩を踏み出しても良いのではないでしょうか。
最後に、この記事をお読みになって、「よし、やるぞ!」と決意される方がお一人でも増えること、そして、その方が成功をおさめられることをお祈りします。

